学校長挨拶

(歴史と伝統にはぐくまれ)

 本校は、明治37年創立の県立農林学校(のちに紀南農業学校に改称)、大正14年創立の紀南高等女学校を前身に、昭和23年に普通課程及び農業課程、昭和26年に家庭課程が新設されました。平成16年には創立100周年記念行事を関係者の皆様のご協力により、盛大に開催することができました。現在、卒業生は2万3千人を超え、県内外また各界で活躍しています。

(自然豊かなみなべ町で)

 海や山の自然が豊かなみなべ町は、特産物として「南高梅」が全国的にも有名です。この南高梅の由来は、昭和25年から30年代にかけて、南部高校の竹中勝太郎先生を中心にこの地域を梅の特産地とするため、園芸科の生徒達が優良とされていた37品種を対象に梅品種の選抜調査に取り組みました。その結果、みなべ町晩稲の高田貞楠氏が所有する高田梅が、樹勢、結実性、果実形質に優れ、また収量も多く最優良品種であると選定し、昭和40年に農林種苗登録が認可されました。
 竹中先生は、「この梅に南部高校と高田梅から『南高』と命名しました。そして、将来この梅と共に南高の名が全国に広がり、栽培農家を幸せにしてもらうことを願う」と言われたと言います。また、高田貞楠氏にも「南高梅」の命名に快く応じて頂いたそうです。


(地域の期待に応え、地域を担う生徒を育てる)

 地域に根ざし、地域とともに歩んできた本校は、これからも地域から愛され、育てられる学校でありたいと考えます。平成29年度から、従来の生産技術科、園芸科、服飾デザイン科を募集停止し、新たに『食と農園科』に学科改編しました。それに伴い、今年度末に新しい実習棟の建設も始まります。従って、これからの新学科や普通科における取り組みは、地域の期待に応え、地域や社会に貢献できる人材を育成するとともに、6次産業化を意識した地域農業発展につながる教育活動が展開できればと考えています。そのためにも、学校からだけの視点ではなく、地域や保護者の皆さまの視点を参考に出発したいと考えています。

南部高等学校  校長  浜 野 仁 孝